モリアオガエル(アオガエル科)
木の上に泡巣を作り、その中におよそ500個の卵を産むことで知られている。卵はおよそ1〜2週間でオタマジャクシになって、下の水たまりに落ちていくが、生まれたばかりのオタマジャクシは、イモリなどの大好物でもあり、多くがそれらのエサとして消えていく。3年以上生存して、親ガエルになれるのは、この中のほんの数匹でしょう。
モリアオガエルが水辺で生活をするのは、繁殖期の1ヶ月ほどで、あとは周辺の森林の木の上で、ガなどの虫を捕まえて生息している。8月に、茶臼山山頂付近のブナの巨木の枝でじっとしているモリアオガエルが目撃されているが、山頂は、水辺から700m以上も離れている。
茶臼山高原は、南信州で最大規模のモリアオガエルの繁殖地でもあり、天然記念物指定の審議が行われている。